虫歯
『虫歯』は、虫歯菌の作り出す酸によって歯が破壊されていく病気で、歯周病と同じく口腔の二大疾患のひとつです。
虫歯菌は常在菌のため、誰の口の中にも存在しています。そして、虫歯菌は食べかすの中の糖を栄養分として繁殖し、プラーク(歯垢)となって酸を作り出して虫歯の状態にしていきます。
しかし、唾液に虫歯菌の出す酸を中和したり、汚れを洗い流す働きがあるため、虫歯のごく初期の段階であれば、正しい歯磨きなどで自然治癒が期待できます。
ただし、唾液は就寝中にはあまり分泌されないため、就寝中は虫歯が一番できやすくなります。ごく初期の段階を過ぎ、本格的に進行し始めた虫歯は、自然治癒しないため、治療しない限り進行し続けます。
また虫歯は、治療を行っても、失った歯質を取り戻せるということはありません。虫歯の患部を削ってインレー(詰め物)などの補綴物で補い、支障なく使用できるようにしているにすぎないのです。
虫歯予防のためにも、毎日正しい歯磨きを行うことが大切です。特に、唾液の分泌量が減少する就寝前の歯磨きは念入りに行いましょう。また、歯科医院で定期検診を受けることも虫歯予防のために非常に有効です。
光学印象スキャナー トリオス5 (TRIOS 5)
当院では、光学印象スキャナー「トリオス5 (TRIOS 5)」を導入しております。
トリオス5は、最先端の口腔内スキャナーで、歯科治療において口腔内の詳細な3Dデータを迅速に取得できるツールです。
従来の型取り方法に比べ、口腔内を素早くかつ快適にスキャンし、正確なデジタルデータを生成することができます。
これにより、患者さまの治療負担を大幅に軽減する革新的な技術です。
1.診療時間の短縮と効率化
スピーディなスキャンにより、治療の流れがスムーズになります。
2.高精度な補綴物の作成が可能
非常に正確なスキャンデータにより、ぴったりと合う詰め物や被せ物が作れます。治療後のトラブルを軽減し、長期的な安定性にもつながります。
3.適切な治療計画の立案
得られたスキャンデータをもとに、個々の症例に合わせたシミュレーションが可能なため患者様一人ひとりに適切な治療プランを立てることができます。
4.治療前後の比較・データ共有が容易
スキャンデータは治療の進捗や変化を視覚的に確認でき、説明も分かりやすくなります。また、他院との連携や記録の管理もスムーズです。
根管治療
根管治療とは
『根管治療』は、根管(歯髄の入っている細い管)から壊死した歯髄(神経や血管)や汚染された象牙質を除去して根管内を清掃・消毒する治療法です。
虫歯が悪化すると虫歯菌が根管内に侵入し、歯の神経や血管を破壊していきます。それが歯髄まで達すると歯髄は壊死し、そのまま放置すると、その歯は将来的に抜かなくてはならなくなります。根管治療は歯髄のない歯でも抜歯せずに残すために行います。これを行うことで、重度の虫歯も抜かずに残すことができるのです。
壊死した歯髄はていねいに除去する必要がありますが、それができていないと、歯根が再び炎症を起こして、根尖病巣(根の先端にできる膿の溜まった袋)ができてしまうことがあります。こうなると再び根管治療を行わなくてはなりません。
しかし、歯根はとても細く、しかも複雑な構造なので肉眼で見ることができないため、難しく時間がかかる治療法で、患者様の負担になってしまいます。
再治療を避けるためにも、最初に慎重でていねいな治療をしておく必要があります。
レーザーによる根管治療
レーザーによる根管治療は、高い殺菌効果や治療の効率性、痛みの軽減といった多くのメリットがあります。従来の根管治療で不安を感じる方や、再発を防ぎたい方には特におすすめです。気になる方は、お気軽にご相談ください。
※当院でのレーザー治療はすべて自費診療となりますのでご了承下さい。
当院では、新型レーザー「アドベールSH」(Er:YAGレーザー)を導入しました。より高度な治療が可能になりました。
現在、歯科用レーザーには以下の種類があります。
①炭酸ガス(CO₂)レーザー
②エルビウムヤグ(Er:YAG)レーザー
③ネオジウムヤグ(Nd:YAG)レーザー
④半導体レーザー
当院では①炭酸ガス、②エルビウムヤグ、④半導体レーザーの3種類を所有し、それぞれの特性に応じた適切な治療を行っています。
1.歯周病治療の成功率向上
麻酔後に歯根の歯石を超音波で除去(SRPやフラップオペ)した後、Er:YAGレーザーを照射することで治癒を促進し、成功率が向上します。
2.インプラント周囲炎の治療
インプラントの表面に付着した汚れを唯一除去できるレーザーで、インプラント周囲炎の治癒が期待できます。
3.神経に近い虫歯治療
通常のドリルでは神経に細菌を押し込むリスクがありますが、Er:YAGレーザーならそのリスクを軽減。また、歯肉に近い虫歯も同時に除去でき、電気メスを使わずに治療可能です。
4.低侵襲で痛みが少ない
水を含んだ組織に対する蒸散能力が高く、熱の発生が少ないため、CO₂レーザーやNd:YAGレーザーに比べて痛みが少なく、周囲組織への影響も最小限です。
アドベールSHで可能な高度なレーザー治療
このレーザーは、硬組織疾患・歯周疾患・軟組織疾患に幅広く対応し、治療の精度を向上。プリセットモードを搭載し、患者様に適した設定でスピーディーかつ効率的な治療を実現します。 当院では、新しい設備を活用し、患者様にとってより負担の少ない治療を提供してまいります。
アドベールSHで可能な高度なレーザー治療
このレーザーは、硬組織疾患・歯周疾患・軟組織疾患に幅広く対応し、治療の精度を向上。プリセットモードを搭載し、患者様に適した設定で
スピーディーかつ効率的な治療を実現します。 当院では、新しい設備を活用し、患者様にとってより負担の少ない治療を提供してまいります。
マイクロスコープを使っての根管治療
マイクロスコープを使用した根管治療は、通常の治療よりも深部まで精密に確認しながら行う方法です。
根管とは、歯の内部にある歯髄(しずい)の部分で、神経や血管が通っている重要な部分です。虫歯が進行し、歯髄まで菌が侵入すると、神経を通じて激しい痛みが発生し、根管治療が必要となります。
根管治療の目的は、歯の内部まで進行した菌を消毒し、除去することです。しかし、肉眼では根管の細かい部分まで確認することが難しいため、マイクロスコープを使用して治療を行い、より精度高く対応します。
当院では、ライカ社製マイクロスコープを導入しております。
1.高精度な診断と治療
ライカ社製のマイクロスコープは、歯の内部や根管の微細な構造を拡大して見ることができるため、治療前に根管の状態や問題箇所を正確に把握できます。これにより、より精密な診断が可能となり、無駄のない効率的な治療が行えます。
2.治療の安全性と効果の向上
高倍率で拡大された視界を提供するため、歯科医師は根管の深部や細部まで詳細に確認できます。これにより、根管内の残存する感染源や微小なひび割れを確実に取り除くことができ、治療の成功率が高まります。また、治療中のミスや誤診のリスクを減少させます。
3.治療時間の短縮と患者様の快適性向上
高精度な視認性により、治療がよりスムーズに進行します。細かい作業が明確に見えるため、作業の効率が向上し、患者様への負担を減らすことができます。治療が早く、正確に行えるため、患者様の治療時間も短縮され、より快適な治療を提供できます。
根管治療の種類
抜髄治療
虫歯が悪化して歯髄(神経や血管)に達したり、歯髄が壊死した場合に行います。
根管から感染した歯髄を除去し、根管内を隅々まで洗浄・消毒します。その後、根管内にすき間なく薬剤を詰め、歯の機能を回復させます。
感染根管治療
根管治療の再治療です。以前の根管治療が不完全で、根尖病巣(根の先端にできる膿の溜まった袋)ができ、顎の骨にまで異常が起きてしまうことがあります。そのようなときはより早急で適切な根管治療を行わなくてはなりません。
しかし、以前の治療で詰めた薬剤を除去してから洗浄・消毒を行うので、治療が困難になります。一般的な処置で対応できないときには、外科的処置を行うこともあります。
外科的根管治療
感染根管治療を行っても、根尖病巣を縮小できなかった場合に行う治療で、根尖病巣をひとつずつ取り除く外科手術を行います。
その後、根尖・根管内にすき間なく薬剤を詰めて治療が完了します。
根管治療の流れ
Step.1 歯髄(神経や血管)の除去
虫歯菌に冒された歯髄を取り除きます。
Step.2 根管長測定
根管長測定器という専用器具で、根管の長さを測ります。
Step.3 洗浄
根管内をていねいに洗浄します。
Step.4 根管充填
根管の先端まで、根管内にすき間なく薬剤を詰めます。
Step.5 土台構築
クラウン(被せ物)を装着するための土台をつくります。
Step.6 クラウンの装着
土台にStep.5を装着し、治療が完了します。
WAVE ONEシステム
根管治療はファイルという専門器具を使用して行います。
従来は一度使用したものを滅菌し、別の患者様の治療に使用することがありましたが、当クリニックでは『WAVE ONEシステム』を導入し、患者様ごとに滅菌包装されたファイルを使用しています。
使い回さず使い捨てにするので、感染することがなく、安心して治療を受けていただくことができます。
WAVE ONEシステムの特徴
治療時間が短縮できる
特殊な形状になっており、治療精度が向上する
ファイルが破折しないので、それによる再治療が軽減できる
トライオートZX2
モリタのトライオートZX2は、根管治療で行う穿通・グライドパスを含む根管拡大形成を根管長測定機能との連動により、今までより、速く行うことが可能です。
根管長をリアルタイムでモニタリングしているため、拡大形成(根管形態の変化)根管長が変化しても、その変化に応じて作業長位置を知り、対応することができます。
トライオートZX2の特徴
穿通・グライドパスを含む根管拡大形成を根管長測定機能との連動により、より速く行うことが可能となりました。
柔軟性に富んだNi-Tiファイルとの組み合せにより、湾曲根管でも根管に沿った拡大が可能となりました。
回転する際のトルクを管理し、回転に変化を加えることにより、さらに折れにくく、簡単に、より安全にできるようになりまし た。
治療後のメンテナンスについて
根管治療で歯髄(神経や血管)を取り除いた歯は、健康な歯よりももろくなります。また、人工物であるクラウンは虫歯にはなりませんが、神経がないため異変が起きても気づきにくくなるため、虫歯の再発や歯周病になる確率が高くなります。
そのため、根管治療が完了しても油断せず、きちんとメンテナンスを受ける必要があります。せっかく治療に時間をかけて残した歯なのですから、失うことのないように、毎日適切な歯磨きを行い、必ず定期検診を受けましょう。
歯肉炎
歯周ポケット(歯と歯肉の境目の溝)に溜まったプラーク(歯垢)が固まって歯石となり、歯肉の腫れや歯磨き時の出血の原因になります。炎症が起きているのは歯肉のみなので、適切な処置で元の状態に回復できます。
軽度歯周炎
歯周ポケットが深くなり、炎症が進みます。少しずつ歯肉が下がり、歯と歯の間に隙間があいてきます。歯周ポケットにたまったプラークは歯磨きだけでは取り除けないため、専用器具で取り除く必要があります。
中等度歯周炎
歯周ポケットがさらに深くなり、顎の骨が溶けはじめます。歯の動揺が見られ、膿が出ることがあります。放置すると歯を失う可能性が高くなります。
重度歯周炎
顎の骨が半分以上溶け、歯の動揺が激しくなって食べものをしっかりと噛むことが困難になります。出血や膿がさらにひどくなって悪臭を放ち、遅かれ早かれ歯が抜け落ちてしまいます。
歯が痛い場合
ひとことで「歯が痛い」といっても、水がしみる、歯肉が腫れている、噛むと痛い、など少しずつ症状が異なります。それらの症状には以下のような原因が考えられます。
冷たいものや熱いものがしみる(痛みはすぐに消える)
『知覚過敏』は、歯周病などで歯肉が痩せて象牙質(歯の主要部)が露出したり、歯の付け根がすり減った場合に生じる過敏症です。
水がしみるので、歯磨きのときは知覚過敏用の歯磨き剤を使用し、常温またはぬるま湯ですすぎましょう。
対処法
軽症の場合は歯に薬剤を塗布したり、詰め物を入れて刺激が伝わらないようにします。
重症の場合は神経の治療をすることになります。
冷たいものや熱いものがしみる(痛みはしばらく続く)
『虫歯』は、虫歯菌が糖を養分に増殖して酸を作り、その酸によって歯が溶けていく病気です。進行状態によって治療が異なりますが、異変を感じたら、すぐに歯科医院で診てもらいましょう。
対処法
治療は、進行が象牙質までの場合は、患部を除去して詰め物で補います。
虫歯が歯髄(神経や血管の束)にまで達している場合は、歯髄を取り除いて被せ物で補います。
何もしていなくても激しい痛みがある
歯根の病気には、根尖(歯根の先端)に膿が溜まる『根尖病巣』があります。
歯肉がムズムズする。痛い。
歯周病は、炎症により歯周組織が破壊されていく病気で、放置しておくと歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気です。
しかし症状を自覚しにくく、痛みなどを感じにくいため、気づいたときには重症になっていることがあります。
場合によっては外科手術での治療が必要となるため、そうなる前に治療できるよう、定期検診を受けることが大切です。